大阪で生まれ、今や世界中で愛されている日清のカップヌードル。その歴史や製造工程を学べる「カップヌードルミュージアム 大阪池田」は、創業の地・池田市の名物スポットとして人気を博しています。その池田市にはもう1か所、麺類にちなんだレジェンド級のお店があることをご存知でしょうか。阪急池田駅から徒歩約10分の距離にある「吾妻」は、江戸時代末期の1864年に創業し、大阪で現存する最古のうどん店として160年にわたって多くの人々に愛され続けています。

外観に江戸時代の面影を残す吾妻。創業した1864年は、「池田屋事件」「禁門の変」「四国連合艦隊下関砲撃事件」など幕末の騒乱を代表するような出来事が数多く起こっており、もはや老舗という言葉では語りきれないほどの深い歴史を刻んでいます。

豊富なメニューを取り揃えている「吾妻」の中でも必ず食べておきたいのが、「ささめうどん」。こちらは、もともと「吾妻うどん」という名前でしたが、小説家・谷崎潤一郎氏の奥様である松子さんが来店した時に食べられたことから、谷崎氏の作品「細雪（ささめゆき）」にちなんで改名。現在ではお店を代表する一品となっています。

「ささめうどん」は、とろみのあるあんかけダシと細いうどんの絡みが特徴的。三ッ葉や塩昆布、すりゴマの風味も調和して上品な味わいを生み出します。中でもおろし生姜は体を温める効果もあり、寒い時期には、よりおいしくいただけます。

こちらの写真を見るとうどんとダシの絡み具合が一目瞭然。この細さでありながらコシもしっかり備えており、もっちりした食感が楽しめます。ダシの旨味を吸い込んだ厚揚げも絶品。なお、暖かい時期には「冷やしささめきつねうどん」も提供されています。

せっかくなのでうどんと同じく人気の高い「かやくごはん」もオーダー。薄口のあっさりした味付けが「ささめうどん」のあんかけダシと絶妙にマッチします。開店からすぐに売り切れることもあるそうなので、必ず食べたいという場合は早めの来店がおすすめです。

幕末から受け継がれてきた伝統の味。池田市を訪れた際は、ぜひ「吾妻」で大阪最古のうどんを味わってみてください。店舗併設の駐車場も3台分あるので車での来店でも安心です。

吾妻

大阪府池田市西本町6-17

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営業時間：10：30 ～ 16：00
定休日：火曜（不定休あり）
電話番号：072-751-3644

ACCESS

電車の場合　阪急宝塚線 池田駅を下車。徒歩10分
乗用車の場合　豊中ICから約15分

出典：mecicolle（https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/13690/ ）

※掲載情報は2019年時点のものです。掲載店舗・施設に関する最新の営業時間は各店舗・施設のHPなどでご確認ください。