
戦国時代、貿易港として栄えた堺は海外との交流を深め、豊かで自由な自治都市として発展した。そして2006年春、堺は政令指定都市へ。独自の歴史と気風が今も息づく堺の街を、大阪で唯一のチンチン電車を乗り継いで、ぶらり散策してみよう。
阪堺電気軌道 恵比寿町駅よりスタート

高須神社駅 徒歩10分

2. 鉄砲鍛冶屋敷
1543年に種子島へやってきた鉄砲。その製法が伝えられた堺は鉄砲の一大生産地として名を馳せ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など戦国武将達の戦いにも貢献する。高須神社駅から10分ほど歩けば、江戸時代の鉄砲鍛冶屋敷(内部は非公開)。重厚な古い家並が往時を伝える。
堺市文化財課
(TEL)072-228-7198 (FAX)072-228-7228
[email protected]
外部サイト
妙国寺前駅 徒歩3分

3. 堺刃物ミュージアム(堺伝統産業会館)
妙国寺前駅から南西へ徒歩3分。江戸時代、"堺極"の印を付けたたばこ包丁(たばこの葉を刻む包丁)を徳川幕府が専売したため、その質の良さと知名度が全国に広まった堺の刃物。そんな歴史や工程を見て、聞いて、体験できるのが同施設だ。映像や資料だけでなく、職人による仕上げの工程"刃付け"は興味津々。刃物に関する相談、修理窓口もある。
堺刃物商工業協同組合連合会
(TEL)072-233-5258 (FAX)072-233-8448
外部サイト
花田口駅 徒歩2分

宿院駅 徒歩2分

5. 与謝野晶子生家跡
「みだれ髪」「君死にたまふこと勿れ」の歌で知られる歌人・与謝野晶子は、明治11年12月7日、堺の菓子商であった鳳宗七と津祢の三女として誕生した。生家は第二次世界大戦で焼失したが、車道西脇に生家跡にちなんだ歌碑が立つ。また市内各所には晶子の歌碑が点在する。
宿院駅 徒歩3分

6. 千利休屋敷跡
茶道を大成した千利休も堺生まれ。1522年、豪商魚屋の長男として生まれた与四郎(利休)は、のちに武野紹鴎などに師事し、わび茶を極める。織田信長、豊臣秀吉に茶頭として仕えるが、秀吉の怒りをかい、切腹。屋敷跡には井戸が残る。
御陵前駅 徒歩7分

7. 南宗寺(なんしゅうじ)
三好長慶が建立したが、大坂夏の陣で焼失。その後の1617年、沢庵和尚によって再建された名刹。若き千利休が茶道の修業を行なった寺として知られ、境内には利休ゆかりの茶室実相庵、遺愛の手水鉢、千家一門の供養塔、国の名勝指定の枯山水庭園などがある。実は不思議なことに境内には徳川家康の墓も......? 意外な歴史伝承が潜む寺。
浜寺駅前駅 徒歩すぐ
