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坐摩神社

通称「ざまさん」の名で親しまれる船場の氏神様です。

久太郎町4丁目渡辺3号に鎮座する坐摩神社(いかすりじんじゃ)。通称「ざまさん」の名で親しまれる船場の氏神様です。摂津国一之宮であり、旧官幣中社で、ご祭神の坐摩大神(いかすりのおおかみ)は、神武天皇の御世、宮域を守る神様として宮中に祀られたのが起源とされます。主なご神徳は住居守護・旅行安全・安産守護で、旅行安全の神様としては、旅立ちに際して当社へ祈願された和歌が残っており(万葉集4350)、安産の神様としては、神功皇后が応神天皇の御安産の折、また近年では明治天皇がお生まれなるとき当社に御祈願になられたことからも崇敬が篤いです。創建は古く、神功皇后が新羅より御帰還の折、淀川南岸の大江の岸・田蓑島、のちの渡辺の地(現在の天満橋西方、石町附近)に坐摩大神を奉斎したのが始まりです。平安時代の「延喜式」にも摂津国西成郡唯一の大社と記されています。天正10年(1582)大坂城築城の際、替地を命ぜられ、寛永年間現在地に遷座。現在の鎮座地名を渡辺と称するのも、元の地名が移ってきたためで渡辺姓の発祥地として有名です。昭和20年に戦災により社殿が焼失します。現在の社殿は鉄筋コンクリート造で、戦前の姿のままに復興されたものです。

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