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常安橋

江戸時代の木材商・淀屋常安によって、土佐堀川に架設された橋。

土佐堀川に架かり、大阪市北区と西区を結ぶ橋。淀屋常安が私財を投じて架橋したが、もとは同位置に「田辺屋橋」があったそうだ。淀屋は本宅を大川町(現中央区)においたが、中之島の開発に尽力し、17世紀後半には日本一の豪商として知られた材木屋。現中之島四~六丁目はもともと常安町といい、淀屋常安が開発した土地だ。江戸時代当時、付近には蔵屋敷が建ち並んでおり、物資の運搬のため商人たちはみずから架橋していたようだ。大正10年(1921)からスタートした第一次都市計画事業の際、幅員11.4mの3径間ゲルバー式の鋼桁が架けられ、近代的な橋となった。さらに戦後になって、下流側にほぼ同じ幅で鋼桁形式のどっしりとした安定感のある橋が新たに架けられ、現在に至っている。

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