貞観8年（866）、清和天皇の勅令によって仁徳天皇ゆかりの地に社が建立されたのが始まりとされています。正親町天皇の天正11年（1583）、豊臣秀吉が大坂城を築城した際にご神体を現在地に移しましたが、第2次世界大戦時の大阪大空襲で神社は江戸期の蔵１棟だけを残し全焼してしまいます。現在の社殿は、戦後に再建されたものです。同宮は古典落語「高津の富」「高倉狐」「祟徳院」の舞台として知られ、古くから大坂町人の文化の中心地として賑わっていました。現在も境内にある｢高津の富亭」で、五代目桂文枝一門による落語の寄席が定期的に行われており、桂文枝の石碑もあります。