口縄坂
先人たちが静かに眠る寺社、大阪を愛した作家の石碑。上町台地の坂道で大阪の歴史を見つけよう。
大阪市天王寺区にある真言坂(しんごんざか)、源聖寺坂(げんしょうじざか)、口縄坂(くちなわざか)、愛染坂(あいぜんざか)、清水坂、天神坂、逢坂(おうさか)の7つの坂道を称して「天王寺七坂」と呼ぶ。太平寺から松屋町筋に至る静かな石畳の坂・口縄坂のいわれは、坂の下から眺めると道の起伏が「蛇(くちなわ)」に似ているからとも、大阪城築城の時、縄打ちを始めた地であるからとも言われる。坂を登りきったところには作家・織田作之助の『木の都』の一節が刻まれた碑がたたずむ。付近の浄春寺には天文暦学者の麻田剛立、画家の田能村竹田、太平寺には医家の北山寿安ら、江戸時代に活躍した先人の墓がある。また、梅旧院には芭蕉の供養塔がある。
基本情報
- アクセス
- Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩3分
- 住所
- 大阪市天王寺区下寺町2丁目~夕陽丘町
- 電話番号
- 06-6774-9910(大阪市天王寺区区役所総合企画担当)
- Fax
- 06-6772-4904