楠妣庵観音寺
楠木正成の妻・久子が一族郎党の菩提を弔った場所です。秋は寺を覆う見事な紅葉が訪れる人の心をとらえます。
楠木正成の妻で、正行(まさつら)の母である久子が、夫と息子の戦死後に出家して菩提を弔ったところです。久子は「敗鏡尼」を名乗り、楠妣庵(なんぴあん)を建てたといわれています。この地には正行が建てた観音殿もあり、弟・正儀が敗鏡尼の没後に「観音寺」と改めて、一族の菩提寺としました。その後、観音寺、楠妣庵ともに兵火によって焼失しましたが、大正6年(1917)に楠妣庵が再興し、次いで観音寺も再建されました。この地は敗鏡尼の故郷でもあり、境内にある石造りの五輪塔は、その墓とも伝えられています。春の新緑、夏の蝉時雨......と、四季折々の趣が楽しめますが、ことに秋の紅葉は有名です。歴史ファンや楠木公を偲ぶ人々が多く訪れます。
基本情報
- 営業時間
- 9:00~17:00 季節により変動あります。
- 料金
- 入山料 大人200円、小人100円
- アクセス
- 近鉄長野線「富田林駅」下車 金剛バスに乗り換え東条線「甘南備」下車すぐ
- 住所
- 〒 584-0054 大阪府富田林市甘南備1103
- 電話番号
- 0721-35-5161