富田林寺内町
中世末期の町割をいまに残す国の重要伝統的建造物群保存地区。伝統的民家を訪ねてタイムスリップ。
戦火と一揆の絶えない戦国時代、富田林は一向宗の興正寺別院を中心に、土壁や堀割を巡らせる宗教自治都市だった。当初の町は六筋七町、東西約400メートル/南北約350メートルの外周4カ所に木戸門を設け、夜間はその門を閉鎖して治安を維持していたという。かつての整然とした区画が今もほぼそのまま残り、部分的に姿を留めた土壁の跡や用心堀がはるか昔を偲ばせる。中心部を南北に貫く城之門筋は、現在600軒ほどある町家のうち、約250軒が伝統的な民家のままで、歴史と風格が漂う。町の南西に建つ「旧杉山家住宅」は国指定の重要文化財、「仲村家住宅」は府指定の有形文化財。一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区となっている。
基本情報
- アクセス
- 近鉄長野線「富田林駅」より徒歩10分
- 住所
- 〒 584-0033 大阪府富田林市富田林町周辺
- 電話番号
- 富田林教育委員会文化財保護課 0721-25-1000